化学工学と聞いても、一体、どんなことするのかピンと来ませんよね。
化学と化学工学の違いはどこにあるのか?
そもそもどんな学問なのか?
イメージが掴みにくい化学工学について解説します。
化学工学がどんなことをしているのか、イメージを掴もう。
研究室と生活を繋げる学問
化学工学を一言で言い表すなら、『研究室と生活を繋げる学問』ということが出来ます。
研究室と生活を繋げると言われてもピンと来ないかもしれませんので、詳しく説明します。
日々、世界中の研究所では、様々なものが開発されています。
例えば、コロナウイルスに対抗するためのワクチンも、最初は、研究室で開発されました。
しかし、開発されただけでは、今のように私たちがワクチン接種出来るようにはなりません。
開発された後に、工場で大量に生産されなければならないからです。
研究室→開発場所 工場→生産場所だよ。
生産する上では、『大量生産』する必要がありますが、そこには様々な障害があります。
研究室レベルでは分からなかった課題もたくさん出てきます。
ここで登場するのが、化学工学なのです。
言い換えると、化学工学は、『工場で活用される学問』と言い換えることも出来るでしょう。
化学と化学工学の違い
化学と化学工学では、活躍出来るフィールドが異なることは説明しました。
化学 :主な活躍場所は『研究室』。新規の材料や製品などを開発するのが目的。 化学工学:主な活躍場所は『工場』。開発された製品を製造する方法を検討するのが目的。
このような違いがあるため、求められる能力も少し違ってきます。
化学の場合は、開発が目的であるため、未知のアイディアに取り組むため、深い専門性が求められます。
一方で、化学工学の場合は、化学の他、数学、物理、機械、電気といった様々な知識が求められるため、幅広い知識が求められることになります。
工場の現場では、化学工学以外にも様々なスペシャリストが協力して対応することになります。
研究室で出来た製品を工場で製造出来るようにする工業化については下記に書いています。
どんな人が向いてる?
化学工学に向いている人は下記のようなタイプがあげられます。
- 化学の他、物理や機械にも興味がある。
- 工場のようなスケールの大きなものが好き。
- 計算や公式などの数字に嫌悪感がない。
スペシャリストと同時にゼネラリストとしての活躍が求められるともいえるでしょう。
様々な分野の知識を取り入れて、総合的に考えられるようになるのが強み!
ちなみに、化学工学は就職や転職に強いとされています。
自分も就職活動の際も、化学工学の強みを活かした際には、ほとんど苦労しませんでした。
まとめ
化学工学は、研究室と生活を繋げる学問です。
研究室で開発された製品を工場でスケールアップを目的として活躍します。
スペシャリストとゼネラリスト両方の顔を持ち合わせ、チームで活動することがほとんどです。
将来、スケールの大きなところで活躍してみたいという人にオススメの学問でしょう。
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