公共交通機関が乗り放題!1日たったの390円

雑記

前回に引き続き、『脱炭素社会』に関するテーマです。

世界中を見渡すと、脱炭素社会に向けた様々な取り組みがなされていますが、気になるワードが飛び込んできました。

『3ユーロで公共交通機関が乗り放題』

これも脱炭素に向けた取り組みになるようですが、その中身はどういったものになるのでしょうか?

この記事はこんな方にオススメです。

  • オーストリアに興味がある方
  • 世界の最新サービスを知りたい方
  • 脱炭素に向けた取り組みについて知りたい方

これはオーストリアでのお話

公共交通機関が乗り放題というのは、日本でも電車とかバスという感じで限定すれば、提供されているサービスです。

しかし、今回、紹介するオーストリアでのサービスは、そのをいっていると言って良いかと思います。

まずは、冒頭にも紹介したその料金ですね。

1日、たったの3ユーロということですので、日本円にしておおよそ390円程度となります。

※2021年10月5日のレートを参照。

390円程度で公共交通機関が乗り放題、更に鉄道でも地下鉄でもバスでもOKなんです。

ここまで聞くと、これがいかに安いサービスかというのが理解出来ると思います。

乗り放題チケットの名前はクリマチケット

このお得なチケットですが、名称を『クリマチケット』と言います。

実際、購入としては1年間分の有効期間で、価格としては1095ユーロになるようです。

日本円に換算すると、およそ14万円となるので、1回で購入するには少し大きな金額となりますが、毎日、公共交通機関を使う人にとってはお得なチケットであることは間違いないでしょう。

9月30日に発表されたばかりですので、実際の販売はこれからということになりますが、オーストリアの多くの国民が利用することは間違いないと期待されているようです。

脱炭素社会が目的

今回、このチケットは政策として導入されることになりました。

導入を発表したのは、『ゲベスラー大臣』です。

この方、『スーパー大臣』と称されるほどの実力者ですが、スーパー大臣って・・・って感じですね。

このクリマチケットですが、目的は、脱炭素社会になります。

出来るだけ公共交通機関の利用を促すことによって、自動車の利用などを少なくし、排出される二酸化炭素などを削減しようという流れになります。

各国、脱炭素に向けた取り組みは様々ありますが、その中でも急進的な政策と言われており、ぶっちゃけた話、この政策が吉と出るのか凶と出るのかは分かりません

もちろん政策実現に向けては、多額の補助金が使用されることになり、そちら側で何か影響が出るかもしれません。

ただ、脱炭素に向けた活動の中で、こういった政策は歓迎したいですよね。

個人的には是非、上手くいって欲しいなと思っています。

そして、日本でも同じような政策の採用を!!

EUは脱炭素活動に積極的

オーストリアはEUに所属していますが、このEUは脱炭素社会にとっても積極的です。

自動車だけでも、2035年以降は、ガソリン車はダメ、ハイブリッドもダメ、販売はEVだけにしてという政策まで発表しています。

その革新的な政策は世界中を巻き込んだ流れとなっており、当然、日本も巻き込まれている状況です。

日本の電気代の値上がりは、こうしたEUの政策も原因の1つと見られています。

諸外国の反応もGOOD!CNNでも話題に

欧州が脱炭素社会に積極的なことも受け、このクリマチケットは好意的に受け止められています。CNNのニュースでも話題になったほどですので、多くの国が注目していることは間違いありません。

オランダやドイツでも導入に向けて動き出しているようですので、オーストリアで上手くいけば全ての公共交通機関が乗り放題というのは世界のトレンドになる可能性もあります。

ただし、クリマチケットが導入出来るのは、既に公共交通機関が一定レベルで整備されていることが条件となります。そういう意味で、ドイツは州ごとのレベルが異なることがハードルになっているとか・・・

公共交通金が一定レベルという点で言えば、日本はクリマチケットに向いている国と言えるでしょう。どこまで行っても350円なんてチケット、売れないわけないですよね。

まとめ

オーストリアでは、1日 390円で公共交通機関乗り放題サービスが開始される見込みです。

チケットの名称(キーワード)は『クリマチケット』です。

目的は脱炭素社会の実現ですが、急進的な政策で上手くいくかは現時点では不明です。

今後の脱炭素社会に向けた政策を占う意味でも、オーストリアのクリマチケットから目が離せません。

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