世間をにぎわせているワードの1つが『脱炭素社会』ですね。
とは言っても、まだまだニュースで聞くぐらいだと思いますが、この脱炭素社会の実現によって『電気代が上昇する』なんていう予測が出ています。
家計を預かる人にとっては、電気代の値上がりなんて聞き捨てならないですね。
でも、既に他の国では、そういった事例が出ているケースもあるようです。
どうして電気代が上昇するのか?予測も交えつつ未来を予想してみたいと思います。
- 脱炭素社会実現のためには、発電方法が規制される
- 安価な発電方法が規制されることによって値上げが発生
- 値上がりを防ぐ方法はあるのか??
- まとめ
発電方法が規制される!?
どうして脱炭素社会を目指すことによって、発電方法が規制されてしまうのか?
これには、下記の2つを理解する必要があります。
- 脱炭素社会は何を目指しているのか?
- 発電方法はどういったものがあるのか?
まず、1つ目の脱炭素社会が何を目指しているのかですが、これは二酸化炭素の排出を極力減らそうという社会の実現になります。
二酸化炭素をどうして減らすのかというと、これは地球温暖化に関係してきます。
今回、細かい話は割愛しますが、地球を守るために、みんなで二酸化炭素を極力出さない社会を目指していこうというのが、脱炭素社会の実現と覚えて貰えばOKです。
私生活の中では、なかなか脱炭素社会の取り組みと結びつくケースは多くないですが、例えば、かつてはコンビニやスーパーでは当たり前のように配られていたビニール袋も脱炭素社会を目指す取り組みとして有料化されました。
そして、2つ目の発電方法ですが、これはメジャーなところで言えば、火力発電や水力発電、風力発電、原子力発電など細かいものまで含めると大小様々です。
この中でも世界的に主力は、火力発電となりますが、脱炭素社会を目指すにあたってこの火力発電が1つのネックとなってしまうのです。
値上げの理由
脱炭素社会の取り組みによって火力発電が規制されるのは説明しましたが、これは火力発電が他の発電方法に比べて圧倒的に二酸化炭素の排出量が多いためです。
石炭、石油、天然ガスなどを燃やして発電する中では、どうしても二酸化炭素の発生は避けられないわけです。
そして、この火力発電は、数ある発電方法の中でも、特に安価な発電方法となっています。
ここまで説明すると、ピンと来た人もいるかもしれません。
『脱炭素社会で二酸化炭素規制 ⇒ 火力発電も当然規制 ⇒ 安価な発電方法が規制され値上げ』
このようなロジックになっています。
これだけ聞くと、もはや電気代の値上げは避けられない未来のように聞こえてきますね。
値上がりは防げないの??
電気代の値上がりは、恐らく短期的には防ぐことは出来ないでしょう。
既に世界に合わせて二酸化炭素の排出量削減の目標を日本は発表しています。
今後は、それに向けて活動していくことは間違いなく、その中で値上げの話も出てくるはずです。
では、未来永劫、値上げが続くかというと、それは言い切れません!
現在進行形で、安価な発電方法、特に自然エネルギーを利用した発電方法が開発されているからです。
代表的なもので言えば、『太陽エネルギー』ですね。
誰もが等しく得られるお日様の力を使って電気を発電する方法の開発が進められています。
既に発電だけなら可能ですが、過不足なく、安定して使おうと思うとまだまだ課題は山積みです。
解決の糸口としては、『リチウムイオン電池』や『ペロブスカイト太陽電池』などはHOTなワードと言えると思います。
技術に興味のある方はぜひ調べてみてください。このブログでもいつか解説したいと思います。
こういった技術が開発されることによって、安価な発電方法が確立され、電気代は値下がりする可能性も秘めています。
少し先のことかもしれませんが、開発者の方々にはぜひ、頑張って欲しいですね。
まとめ
脱炭素社会の実現の過程の中では、電気代の値上がりは避けられなさそう。
実際、ヨーロッパでは、電気代の値上がり既に起きている。
ただし、未来永劫続くというわけでもなさそう。
なぜなら、『リチウムイオン電池』や『ペロブスカイト太陽電池』の開発によって、安価に発電する方法が確立される可能性があるため。
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