EVには否定的な発言も少なくなかったトヨタですが、アメリカにEV用の電池工場を建設することを発表しました。
この先、トヨタにとってEVとはどのような位置付けになっていくのでしょうか?
アメリカでEVの電池工場を建設した目的はどこにあるのか?
トヨタのEVについて、今後の戦略を考えてみます。
この記事はこんな方にオススメです。
- トヨタのEVの電池工場建設が気になっている方
- EVとは何?っていう方
- アメリカの電気自動車の戦略について知りたい方
トヨタがEVの電池工場建設に踏み切った理由
世界は脱炭素の流れから、従来のガソリン自動車から電気自動車への移行が進んでいます。
日本メーカーはトヨタを始め、どちらかと言えば遅れ気味な印象でしたが、この度、トヨタがEVの電池工場をアメリカに建設することを発表しました。
ズバリ、理由は『アメリカ市場からの締め出しを危惧』したためです。
バイデン大統領になってから、アメリカではEV支援策に1740億円出すなどに踏み切っています。
その中にはHV(ハイブリッド車)は入っていないことが、トヨタがEVの電池工場建設に踏み切った最後のキッカケだと見られています。
トヨタは、今年の4~6月期で、初めてアメリカの自動車販売で1位となるなど好調です。
このポジションを奪われることがないよう、電気自動車の生産に本腰を入れたわけです。
アメリカのEVに対する戦略
補助金を出すなどEVに対して積極的な政策を実施しているアメリカですが、それに応えるように多くのメーカーではEVに舵を切っています。
代表的なEVメーカーでは、テスラがあげられるでしょう。
イーロンマスクが率いるテスラは、今やEV市場のトップをひた走っています。
他にもGM(ゼネラルモーターズ)やフォードなどもEVの投資を活性化させており、開発合戦が繰り広げられているのです。
もちろんその他の国も黙って見ているわけではありません。
お隣の国、中国でもEVの開発は進んでおり、既に日本の物流業界では採用されています。
気が付けば取り残されている。そんな危機に日本はあると言えるかもしれません。
トヨタの今後のEV戦略
工場建設を決めたトヨタですが、今後の戦略(勝ち筋)はあるのでしょうか?
実は、アメリカ市場での勝ち筋こそが工場建設とも言えます。
通常、自動車メーカーは自前でEVの電池を生産することはありません。
電池メーカーと手を組むことがほとんどで、GMやフォードは中国や韓国のメーカーと手を組んでいます。
テスラも少し前までは、日本のパナソニックと手を組んでいたほどです。
そういった中で、トヨタがEVの電池を自前にすることで、原価低減で大きくリードすることが出来るのです。
電気自動車は価格が高いとされていますが、その大部分が電池の価格です。
つまり、トヨタが電気自動車の価格を下げるためには、電池の価格を下げることが大前提なのです。
もちろん需要を読み間違えば、全て自社で損失を被るリスクもありますが、ここは勝負に出たと見て間違いないでしょう。
今後のトヨタEVのアメリカ市場での躍進に期待ですね。
まとめ
トヨタはEVの電池工場をアメリカに建設することを決めました。
アメリカ市場からの締め出しを危惧し、他国のメーカーと戦っていく準備とも言えます。
自前で電池を製造することで、電気自動車の価格低減に寄与し、トヨタの強みとなるでしょう。
世界の名だたる企業がEVの開発に乗り出す中、トヨタがいかに存在感を示すことが出来るのか期待したいところです。
この先のEV業界からは目が離せませんね。
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